【富山県美術館(TAD)/富山市】環水公園近くのお洒落スポットで美術を身近な存在に!(オノマトペの屋上も大人気!)
こんばんは、チャン(@TSUTAERU_TOYAMA)です。
ここ数年、富山キラリや富山駅前、そして富山県美術館と、非常に近代的な施設が充実してきましたね。じわじわキテるわ富山〜。
わたくし先日、遅ればせながら、富山県美術館の初の記念展となる「LIFE」に行ってきました!もう一人の管理人と。
2017年8月26日の全面開館前に一度、様子を見に行ったことはありましたが、美術品が入ってからは初訪問。
富山県美術館は全面開館に先立ち、同年3月25日にはアトリエやレストランなどが、4月29日には「ふわふわドーム」などの遊具が設置された「オノマトペの屋上」がすでにオープンしておりました。それから数ヶ月の歳月とともに、展示品の搬入も無事に終了し、開館を迎えられた次第です。
すでに行かれた方も多いかもしれませんが、結構写真も撮ってきたので、まだの方の楽しみを阻害しない範囲で、ご紹介したいと思います。
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富山県美術館(TAD)
富山県民の憩いの場、富岩運河環水公園のすぐ近くにあります。ちなみに、TADとありますが、これは「Toyama Prefectural Museum of Art & Design」を略したものです。
私たちが訪れたのは、11月4日。三連休の中日。
そして、開館記念展Part1(2017年8月26日〜11月5日)である「生命と美の物語 LIFE -楽園をもとめて-」の開催期間の終了間際。
それもあって、たくさんの人で賑わっておりました。
と、ここらで、具体的な館内の様子等をご紹介する前に、
「なんで、美術館を作ったのさ?どんな美術館を目指してるのさ?」という疑問に答えるべく、経緯等を簡単に説明しておきます。
開館の経緯・コンセプト
経緯
1981年、富山市西中野町に開館されました前身の富山県立近代美術館ですが、開館から35年以上が経過し、建物の老朽化や耐震性不足等により、富岩運河環水公園の西地区へ移転新築されることとなりました。
コンセプト
パンフレット「富山県美術館 館概要(About TAD)」 より一部抜粋します。
富山県美術館は近代美術館の開館当初からの理念を継承して発展させるとともに、これまで以上にデザインの視点を取り入れ、「アートとデザインをつなぐ」美術館を目指しています。
そこで、県の美術の拠点であるとともに、将来を見据え、時代の変化に対応でき、様々な展開が可能となるよう、名称を新たに「富山県美術館」、略称「TAD(タッド)」をしました。
TADでは展示の充実はもちろん、アトリエやギャラリーを設け、「見る」「創る」「学ぶ」という双方向の美術体験を展開していきます。
また、教育機関や地域の団体、環水公園のイベントや観光、産業とも連帯を進め、子ども達や家族連れ、お年寄り、観光客など、幅広い層の方々が気軽に訪れ、一人ひとりの楽しみ方に出会える美術館となるよう取り組みます。
つまり、私なりに解釈すると…
前身の近代美術館を引き継ぐとともに、様々な体験、各機関との連携を通じて、様々な世代に美術を身近なものする。それがコンセプトかと。
駐車場について
では、今回の訪問の話に戻ります。
私たちは、美術館前まで車を進めたのですが、富山県美術館駐車場(103台収容)に停めようとすると満車でした。
「20分ほど待たないといけない」と誘導員の方に言われたので、8月に完成したばかりの環水公園立体駐車場(73台収容)をご案内いただき、そちらに停めました。美術館へも歩いてすぐでした。
美術館内にある機械に通した上で、駐車場1階にある事前精算機を利用すれば2時間無料となります。
ちなみに環水公園利用者も、駐車場1階の事前精算機で支払いをすれば2時間無料になるらしいです。
館内の様子
こちらは入口です。芸術的感性が皆無な私でも、どうみてもオシャレです。
入口を進むと、すぐのところに総合案内があります。
開放感のあるガラス窓。美術館だけあって、オシャレ極まりないです。環水公園や立山が一望できます!
建物の中央を貫く廊下には、壁も天井も富山県産スギが使われています。温かみがありますね。
料金について
今回は、企画展(開館記念展Part1「LIFE」)に行ってきました。
料金は当日券で一般1,300円でした。大学生は950円、高校生以下は無料。前売券だと一般で1,000円でした。
企画展のチケットを購入した場合、コレクション展も観覧できます。
なお、企画によって金額は変わってくるので、都度、チェックしてください。
コレクション展のみの観覧の場合は、当日一般で300円です。
両方見た感想としては「コレクション展だけでも結構楽しめるな」って感じでした。コレクション展は写真撮影も基本的にOKでしたし。
がっつり美術に浸りたい方、「気になる企画がやっているぞ!」という方は企画展。
気軽に楽しみたい方はコレクション展。
こんなイメージでしょうか。
企画展(開館記念Part1)
この企画展、1章〜8章まであって、相当なボリュームでした。
世界の名高い美術家が抱く世界観に身を置いてみるのもたまにはアリだなと思いましたね。
素人の私には、全く世界観がわからないものもあれば、ピカソやシャガールなどの超有名どころも展示されており、なんか楽しかったです。もう期間、終わっちゃったんで、これ以上書きません(笑)
今後の企画展に乞うご期待!
字が細かくて恐縮ですが、置いてあったパンフレットによると、当面のスケジュールはこんな感じ。濃い青色が企画展の予定、水色がコレクション展の日程です。
富山駅近くで用事があったので、3日ぶりに立ち寄ってみたところ、企画展の看板が次のものに変わっていました。
国際北陸工芸サミット「ワールド工芸100選」展と併設開催とのことで、ちょっと気になります。行けたら行きたい!
コレクション展
企画展は一切撮影禁止でしたが、コレクション展は基本的に撮影OKとのことでした。
といっても、あんまり個々の作品を細部までブログで紹介するのは、よろしくないと判断しましたので、ざっと雰囲気だけご紹介します。
ちなみに、約2か月に1回展示替えされるそうです!
こんな感じで、開放感のある展示室にたくさんの作品が並んでいます。
マリリンモンロー。雑貨屋さんとかで、よく見かけますよね。
スカートをフワーって、それっぽくやりたい衝動に駆られております。
これは椅子のコレクション。前身の近代美術館時代から、椅子を通して20世紀のデザインの流れを捉えることを目指してこられたそうです。
実は、私5年ほど前に、近代美術館に行ったことがあったのですが、その時展示されていた椅子と奇跡の再会を果たしたのでした。
「こらこらっ、美術品に座ってはいけませんよ!!」
と言いたいところですが、床に展示してるものは、座ってもOKとのこと。
ほれ。
みんな座っておられました。写真もOKなスペースなので、記念撮影にも、もってこいですね!
こちらは、富山県出身の美術評論家である瀧口修造さんのコレクション「書斎という小宇宙」の一部。
しっかし、上質な空間だよなーホント。感心してしまいます。
その他施設
2階 ホワイエ
この日14時から、ホワイエでは、ラッパーの環ROYさんによる言葉やラップにまつわる創作パフォーマンス等が行われていました。
午前中に、来館した方が折り紙を折って、ホワイエに設置。その折り紙をラッパーさんが拾い上げて、言葉を繋いでいく。
例えば、手裏剣の折り紙を拾って、「手裏剣→利権→政治家の眉間・・・」なんて感じで、韻を踏んで次へ次へ。
みたいなパフォーマンスでした。途中で帰らないといけない時間になったので、最後までは見れませんでしたが、このように、時々、いろいろなイベントが開催されるようです。
私のセンス爆発なサンタクロースは、韻を踏んでもらえたのでしょうか?きっとどこかで使われていたに違いない!(←ポジティブ)
3階 ホール
こちらはプロジェクターのような機械の前で踊りまくるやつです。コンセプトにもあった、いろいろな体験の一つと言えるでしょう。
当ブログのもう一人の管理人と、そこにいた少年との奇跡のコラボレーションが実現しました。一期一会ってやつですね。
二人して踊りまくります。
すると、その動きを機械が認識し、3Dの作品になります。
実際に行かれた際には、華麗に踊って、素敵な作品を描いてください!
3階 アトリエ
アトリエでは、小さな子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるワークショップが開催されます。この日はお休みでした。
アトリエの側面には、マグネットでいろいろな形を作って遊ぶコーナーもありました。
こういうので、少年達は創造性を養っていくのでしょう。積み木とかもそうですもんね。
それが、社会人になったら、おでんを創造します。当ブログのロゴにて顔を隠しておりますが、ビビるくらいの満面の笑みでした。
大人って怖いですね…
3階 ポスター デジタル表示
こちらでは、タッチパネルで操作し、ポスターを鑑賞できます。先述のコレクション展で掲示されていたポスターもありました。実に先進的です!
オノマトペの屋上
オノマトペとは「ぷりぷり」や「ふわふわ」などの擬音語・擬態語のこと。
屋上には、そのオノマトペから考えられた遊具が広がります。無料です。
この写真は平日の午前10時過ぎに撮影しましたが、この大盛況ぶりです!
中でも、富山県美術館が建つ前から、この地で人気を博していた「ふわふわドーム」は、依然、子供達にバカウケです。
私としては、「ぷりぷり」がバカウケ。そうです、アレです。きっと。
顔は隠しておりますが、相当キバらせていただきました!
カラフルで景色もいいので、記念撮影に最適なスポットです。
「そこの余興動画製作を頼まれたあなた!撮影スポットの1つにするのもいいんじゃないですか?」(いきなり謎)
こちらは「ひそひそ」。
ラッパ状のパイプを通して「ひそひそ話」ができる的なやつですが、
みんな大声で、はしゃいでおり、「ひそひそ」感は皆無。でも、楽しいのが一番です(笑)
タイミングがあえば、飛行機も上空を飛んでいきます。
慌ててキノコの下まで走っていき、”with キノコ” で撮りました!
おじいちゃん、おばあちゃんたちも、お散歩&記念撮影されていました。
いろんな世代で賑わう広場となっており、素敵です。ホッコリしますね!
環水公園側を見渡せば、立山連峰も望めます。もっと、くっきり見える日もよくありますよ。(写真を持ち合わせておらず、恐縮です)
・・・
と、屋上については、富山県美術館の大人気スポットなので、他よりやや手厚めに説明しましたが、最後にもう一丁。
開放時間についてですが、なんと、8:00〜22:00なんです。日没後は遊具は使えませんが夜景を楽しむことができます。
そして、美術館の休館日も利用できます。(さすがに悪天候の日や冬やは閉鎖されますが…)
お子様と朝にふらっと散歩に行ったり、カップルでデートの終盤、ライトアップされた環水公園を屋上から眺めたりといろいろ活用できそうです。
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さいごに
環水公園に加わり、富山の新名所として誕生した富山県美術館。
本当にモダンで、おしゃれな空間に仕上がっていました。
そして、多くの人にとって、とっつきにくいであろう「美術・芸術の世界」に対し、多彩なアプローチを提供してくれていると感じました。
また、お子さん連れでも、カップルでも、おじいちゃんおばあちゃんでも。
幅広い世代で楽しめるとともに、フラっと寄りたくなる魅力が満載なので、富山県民の憩いの場としても活躍してくれそうです。
今回ご紹介した部分以外でも、まだまだ紹介しきれていない設備・特徴もたくさんありますので、まだ行っていない方は、ぜひ、実際に足を運んでご体験ください!
きっと美術を身近に感じられることと思います!
話が変わりますが、一昨日、当ブログの3人目の管理人・小早川氏が麺吉平の記事を初投稿しました。時間が許せば、ご覧いただけると幸いです。彼は何かと忙しい人なので、忘れた頃に、また記事をアップするかと思います。
よろしくお願いいたします!
【2021年7月23日、姉妹サイトにも関連記事を掲載しました。よろしければ下記リンクよりどうぞ。】
富山県富山市木場町3-20
TEL:076-431-2711
休館日:毎週水曜(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始
利用時間:9:30〜18:00
※オノマトペの屋上は美術館が休館日でも開放(12月1日〜3月15日は閉鎖)
(※2017年11月8日現在の情報です)
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