【黒部峡谷鉄道/黒部市】宇奈月温泉とセットでどうぞ。富山県・黒部の秘境を楽しむトロッコ電車をご紹介!!
こんばんは、チャン(@TSUTAERU_TOYAMA)です。
先日、宇奈月温泉のホテル桃源さんに泊まってゆっくりしてきました。
(お時間が許せば是非、そちらの記事もご覧いただけると幸いです。)
その際、温泉街をぶらりと散歩してきまして、旧山彦橋から黒部峡谷鉄道の写真も撮ってきました。
今回は時間の関係で乗車はできなかったのですが、過去に乗った時の写真がパソコンに残っていたので、そちらでご紹介します。
あ、あと、2016年4月に宇奈月温泉駅(富山地方鉄道)に併設する形でできた「駅の足湯 くろなぎ」にも立ち寄ってホッコリしてきたので、そちらも最後に載せます!
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黒部峡谷鉄道
この写真は2017年10月17日の朝に撮影しました。
黒部峡谷鉄道の始発駅である「宇奈月駅」から徒歩3〜4分くらいのところにある旧山彦橋からです。
紅葉には少し早かったですね。でも山の緑、新山彦橋の赤、川の流れ等、とても清々しい景色が広がっていました!
例年、この宇奈月駅周辺では11月上旬〜11月中旬が紅葉の見頃となっています。
また、黒部峡谷鉄道に乗る多くの方の目的地となる鐘釣駅や欅平駅では、10月下旬〜11月上旬が見頃です。
つまり、10月下旬〜11月中旬に行けば、沿線のどこかしらで素敵な紅葉が見られる可能性が高いといえますね!
(ちなみに黒部峡谷鉄道は、冬は営業していません。今年だと、5月5日に全線開通し、11月30日までの営業となっています。)
この写真は、今日からほぼ3年前の2014年10月29日にトロッコ電車の車内から撮影したものです。
紅葉がいい感じでした。年によって若干の前後はあると思いますが、ご参考まで。
あと、駅の話ですが…
宇奈月駅や宇奈月温泉駅、そして黒部宇奈月温泉駅なんかも存在し、名前が紛らわしいです。
アクセスのご紹介がてら、以下に簡単にまとめてみます。
JR北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」 | |
↓徒歩1分 | |
富山地方鉄道 「新黒部駅」 | |
↓約25分乗車 | |
富山地方鉄道
「宇奈月温泉駅」 |
|
↓徒歩約5分 | |
黒部峡谷鉄道
「宇奈月駅」 こちらでトロッコ電車に乗れます! |
ということで、トロッコ電車の始発駅は「宇奈月駅」なのでご注意ください。
黒部峡谷鉄道の歴史
さて、黒部峡谷鉄道の歴史について少し触れておきます。
トロッコ電車の乗り込み進んでいくと、いくつか発電所が見えてきます。
もともと観光用ではなく、大自然・黒部峡谷の電力開発を進めるための資材や作業員を輸送するために作られたのが黒部峡谷鉄道のルーツ。昭和12年(1937年)には現在の終点駅である欅平まで開通していたそう。だた、当時はあくまで電源開発に重点をおいていたとのこと。
それでも、黒部峡谷の自然を求める人が増加したため、地方鉄道法による営業の免許を受け、昭和46年に黒部峡谷鉄道として発足されました。
そして驚くべくは、昭和46年までも峡谷美を求める一般の方が多くいたそうなのですが、生命の保証をしないことを前提に便乗させていたらしいのです。今ではとても考えられませんね。
ちなみに現在も、関西電力の作業員さんが行き来されているのをよく見かけますよ。
沿線概要・車両タイプ・運賃
沿線概要
欅平駅から先に駅はなく、通り抜けはできません。往復のみ。
宇奈月から終点欅平までは距離にして20.1kmあり、約1時間20分かけてゆっくり移動します。鐘釣までだと約1時間。
平均速度は15km/hくらいなので、言うなれば自転車くらいのスピードでゆっくりと景色が流れていきます。
私はこれまで、鐘釣で折り返したパターンと欅平まで行って折り返したパターンの2通りで何度か黒部峡谷を楽しんだことがあります。
時々、全国のテレビなんかでも取り上げられる、黒部峡谷の秘湯「黒薙(くろなぎ)温泉旅館」は黒薙駅より下車して徒歩約20分の所にございます。
黒薙温泉はふもとの宇奈月温泉の源泉となっている峡谷最古の露天風呂です。(日帰り入浴可。相当ガチな野生味あふれる露天風呂です。でも、内湯もあります!)
車両タイプについて
車両タイプは次の3つです。
普通 |
窓なし | 横一列4人掛け | 片道料金不要 |
リラックス |
窓あり | 横一列3人掛け | 片道料金530円 |
特別 |
窓あり | 横一列4人掛け | 片道料金370円 |
※表の片道料金というのは、片道につき、運賃+その料金がかかるという意味です。
大きな差は、窓の有無。普通客車は窓なし、その他が窓あり。(あと、普通は背もたれ無し、その他はあり。)
写真奥のオレンジ色のものが普通客車、手前の白に赤のラインが入っているものがリラックス客車です。
リラックス客車と特別客車の差は、1列あたりの乗客人数ですが、個人的にはそんなに大きな差ではないかと感じました。
黒部峡谷が初めての方は、片道分は開放感のある普通客車に乗るのがおすすめです。写真も撮りやすいですし。
とても開放的なので特に夏は最高です!
ただ、春の早い時期、秋の後半は想像以上に寒いので、リラックス客車や特別客車がおすすめです。
11月は気温が10度を下回ることもザラで、相当寒いので一種の修行のようになるかもしれません。
(当方、1度鼻水ダラダラになったことがあります。ご注意ください。)
悪天候の時も雨や風が吹き込んで、長時間の乗車がしんどいこともあるので、気候を考慮して使い分けるのが良いかと思われます。
運賃
大人の片道料金を参考まで記載します。(2017年10月30日現在)
宇奈月-黒薙 570円
宇奈月-鐘釣 1,210円
宇奈月-欅平 1,710円
※お子様(6歳以上12歳未満)は上記の約半額です。
※晩秋割引運賃や団体割引、障害者割引等の設定もあるので、詳細は公式ホームページ等でご確認ください。
トロッコ電車からの景色を一部ご紹介
宇奈月駅から鐘釣駅まで
こちらは、エメラルドグリーンがとても美しい、うなづき湖。
宇奈月駅で乗車して早々、進行方向右手に見えてきます。
トロッコ電車内では富山県出身の室井滋さんの声で、解説音声が流れるのですが、たしか、この美しい色についての解説もあったような記憶があります。
「花崗岩?に光が反射してどうのこうの・・・。」
すみません、ほとんど覚えておりません。ただ、めっちゃ綺麗です!
トロッコ電車とすれ違いの時は結構、画になります!
客車を引っ張るトロッコ電車は、ちっちゃくて可愛らしいのですが、とても力持ちですね。
運転手さんもフレンドリーにピースしてくれております。
県外の友人も笑顔溢れます!車両タイプのところでも書きましたが、天気がいいと普通客車はとても開放的でテンションがあがります。
鐘釣駅(河原露天風呂など)
鐘釣駅で下車すると、徒歩15分くらい散策をすると河原露天風呂に行けます。足湯なんかを楽しむことができます!
鐘釣駅から10分ほど歩いた後、141段ある階段を降りると河原温泉がお目見えします。
川の流れの横に温泉が出ています。
以前、水着で全身入浴されていた強者を見たこともありますが、一般の観光の方は大抵、足湯かと。
写真の皆さんが足を入れておられるところはお湯です。しかもちょうどいい温度の。
で少し奥の流れが見えるところは川です。なので水です。
片手を川に、もう片手を温泉につけると、なんだか不思議な感じがします。
何箇所が温泉が湧き出ているので、場所によって微妙に温度が違ったりします。親切に温度が書いてあったりするので、目安にするといいですね。
ちなみに、先に載せた写真は夏頃のものですが、この写真は春にとった写真なので、川の奥に解けずに残っている雪が見えます。
欅平駅
終点である欅平駅は、トレッキングが好きな人にはもってこいなエリアとなっております。
体力や体調に応じてコースを変えれば、自分にあった散策ができます。
また、このエリアには、奥鐘橋や猿飛峡と呼ばれる、景色の綺麗なスポットもあります。(紅葉も綺麗なのですが、残念ながら写真が残っていませんでした)
祖母谷(ばばだに)川の水しぶきがこちらまで飛んできそうです。清涼感がありますね。
一応、ヘルメットの貸し出しもあります。秘境感があります。といっても、道は整備されているのでご安心ください。
看板にもありますが、安全に注意して、生きている黒部をご体感ください。
こちらは河原展望台から奥鐘橋を撮影したもの。写真では切れていますが、整備された足湯もあります。
少し階段はありますが、欅平駅から徒歩5分ほどなので、がっつりトレッキングをするという人以外も気軽に立ち寄れるかと思います。
こちらは2014年6月にリニューアルした欅平ビジターセンターです。入館は無料。
黒部峡谷の自然や開発の歴史等が学べますので、知識を吸収して旅の思い出にされてはいかかでしょうか。
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さいごに
黒部峡谷は本当に大自然にあふれています。春は新緑、夏は全山を覆う深緑(平地より涼しいので避暑地としていいです。)、秋は紅葉と季節ごとに違った魅力を提供してくれます。
トロッコ電車も全国的にも珍しく、ゆったりと観光を楽しめます。カメラが趣味な方、トレッキング・ハイキングが趣味な方にもぜひおすすめしたい観光地です。
要所要所で足湯を楽しめたりするので、タオルを1本持っているといいかもしれませんね。(一応、鐘釣駅も売っていましたが。)
黒部峡谷鉄道で観光をした後は、宇奈月温泉で宿泊して、疲れを癒すのがこのエリアの王道と言えます。そちらも是非!
それでは、冒頭に予告したとおり、宇奈月温泉駅(富山地方鉄道)に併設する形でできた「駅の足湯 くろなぎ」を最後に紹介して終わりにします。
駅の足湯 くろなぎ
「駅の足湯くろなぎ」は2016年4月に富山地方鉄道の宇奈月温泉駅のホーム上にできました。右側の線路に電車が停まっているのが見えます。
足湯は駅の中からも、外からもアクセスできるようになっており、駅利用者以外も無料で利用できます。
旅の疲れが癒されますよ、ホント。
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅から少し視線を右側に振れば、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅が見えます。タイミングよくトロッコ電車が帰ってきました。
ちなみに、お湯が出ている黒色のところは、足湯ならぬ「手湯」です。個人的にはやはり足湯の方が疲れがとれるのでオススメですが、タオルを持っていないときも、手だけなら気軽にあったまることもできますね。ナイスアイディア!
ということで、今回はこの辺りで失礼しまーす
富山県黒部市黒部峡谷口11番地
TEL:0765-62-1014
営業期間:4月中下旬〜11月30日
(始期は年によって若干変動するので公式HP等をご参照ください。)
駐車場(有料):乗用車(900円)約350台分、バス(2,000円)約30台分、バイク(400円)
(※2017年10月30日現在の情報です)
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